今回は、その僅か5日前に福島県で撮影したときの話です。
宮城県の人達にとって、海と言えば松島と言うのがあまりにも当たり前であり、その景観の美しさは自慢したくなるほどのものであることも事実ですよね。
でも観光地であるが為にホテルや旅館が軒を連ねていて、その明かりが夜の撮影にはチョット邪魔・・・。
ハッキリ言って不適切なのでは?とすら感じてしまう状況なのです。
なので、もっと真っ暗な海を探さなきゃ!と言うことになり、訪れてみたのが福島県の松川浦だったのです。
ここは海岸を通る道路を隔てて外海と干潟の両方が楽しめるうえ、なんと言っても邪魔な人工光が少なく、しかも誰一人として訪れることも無い。と言った、云わば私好みのロケーションだったのです。w
でも、ここを探し出すのが遅かった。。。
せっかく見付けたのに、翌週にはあんなことになってしまうなんて・・・。
あんな震災さえなければ!って今でも思い返すことがありますね。ホント。
まぁ、あの震災については誰しも同じ想いを抱いているハズなので、あまり多くを語るつもりはありませんけども・・・。
さてさて、その松川浦で撮影した写真がコチラです。
星の日周運動と波間で輝く夜光虫を40分の露光で捉えてみました。
水平線の上に見える明かりは漁火です。

外海の方は少しづつ雲が流れ込んできたので、道路の反対側にある干潟へと移動しました。
海苔の養殖をしている場所なので、その養殖棚を前景に入れてみたら、これが思いのほか良い感じ!
ちなみに、ここで生産されていた生海苔は半端なく美味しいものでした。

その養殖棚があまりにも画になる存在でしたので、大好きな縦構図でもパチリ。
んーとねー。凪いだ水面に星が映り込んでいるのが良い感じー。(*'-')b オケイ!(なぜかローラ風w)

そうこうしているうちに外海の方の雲が抜けてきたので、もう一度外海の方へ移動。
左奥に見える明かりが宮城県の方向ですね。

最後は、この時期にしか見ることの出来ない『東の空から横たわったまま昇ってくる天の川』です。
そう、この時期に人工光の少ない海辺を探した本当の理由はコレだったのです。
この場所は幸いに夜光虫も輝いて居てくれた為、横たわる天の川と夜光虫のコラボを実現する事が出来ました♪

あの震災が起きてから、夜にこの場所を訪れることは全くなくなってしまいました。
残念だけど仕方が無いよなぁ~・・・と思いつつも、やっぱり国の対応の遅さには憤りを感じてしまいますね。
全てを元通りに!なんて無茶なことは言わないけど、せめて一日でも早く安心して暮らせるようにはして欲しいものですよね。
だいぶ前に、知り合いの僧侶から聞いた「思い出すことも供養になる」と云う言葉が、頭から離れない季節になりましたので想うことを綴ってみました。m(__)m
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